骨密度と運動とカルシウムの関係

サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。

本日は
骨とカルシウムについてもう少し詳しくお話ししましょう。

骨は、骨基質というタンパク質が網目状に走っており、
そこにリン酸カルシウムや炭酸カルシウムなどの形で
ミネラルがくっついてできています。

骨の構成要素
骨密度とは、単位面積あたりの骨量を示しており、
どのくらい骨の中が詰まっているかを表しています。

骨密度の数値が高いほど
骨の中身が詰まっていることを示しています。

一般的に骨量は運動によって増加します。

運動と骨量
男性は明らかではないですが、
女性では運動期間が長いほど骨量が多くなります。

骨量を増やすには、
持久力よりも瞬発力を必要とする運動の方が、また、
骨に与える刺激の回数よりも強度の高い方が効果的とされています。

こうした骨を構成する材料にカルシウムがあります。

その摂取量が少ないと、血中のカルシウム量を維持するために、骨の中にあるカルシウムを使います。

骨とカルシウム
すると骨量は減少します。

カルシウムは、骨の構成成分のほかにも、
情報伝達や血液の凝固、血液を弱アルカリ性に保つなどの
役割を担っています。

そのため、
身体は骨量の維持よりも血中の濃度維持を優先させます。

運動による骨への刺激は、骨密度を上昇させます。

しかし、過度のトレーニングやカルシウムの摂取不足によって、
さらに女子アスリートの場合には無月経によって、
骨密度は低下します。

アスリートの骨密度には特徴があります。

バレーボールのようなジャンプの頻度が高い競技種目や、器械体操や柔道のように体重の負荷がかかる競技種目のアスリートの骨密度は高くなります。

一方、浮力の影響で体重に負荷のかからない競泳などでは低い傾向が見られます。

骨密度とカルシウム摂取量との関係については、
摂取量が多いからといって骨密度が高いという結果は得られていません。

カルシウムを適切に摂取し、骨刺激をうまく利用する運動をすることが、
骨密度の維持と増加に必要であると考えられます。

一度骨密度を測定して、骨の状態を確認してみるといいと思います。

アスリートの場合では、競技特性によって骨密度が低くなり、
疲労骨折など故障が起こることもあります。

疲労骨折
なるべく骨密度を減少させないよう、しっかりとカルシウムを摂取する必要があります。