サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。
本日は動脈硬化とウォーキングについて考えてみましょう。
動脈硬化と言えば高齢者がなるものと思っているかもしれませんが
男性は45歳、女性は55歳あたりからリスクが高まります。
今から血管年齢をあげない生活を心がけてほしいものです。
【動脈硬化の犯人コレステロール】
動脈硬化の犯人が増えすぎてしまったコレステロールで間違えではないんですが、本来、コレステロールは細胞膜やホルモンの材料になる必要な栄養でもあるんです。
最初に、動脈硬化とコレステロールの関係を見ておきたいと思います。
●コレステロールとは?善玉と悪玉の違いは?
コレステロールは肝臓で作りだされます。
肝臓で作りだされたコレステロールはタンパク質の『運搬車A』にのって
各細胞まで配達されます。
そして細胞にコレステロールを渡した後、使用済みのコレステロールを回収します。
回収されたコレステロールは『運搬車B』にのって肝臓に戻ってくるわけなんです。
この『運搬車A』が悪玉、『運搬車B』が善玉と呼ばれています。
肝臓から出されるコレステロールが多いと運搬車の荷物が多いので、
走りにくくなるんです。
すると運搬車は走りたいですから多すぎる荷物を減らそうと、
荷物を少しポイッと放置します。
放置された荷物がコレステロールですから
血管内に放置されたコレステロールが増えてしまいます。
それを清掃車が集めようとします。
でも集めるコレステロールが多いと
清掃車がいっぱいになって大渋滞してしまいます。
清掃車が渋滞して動けないので血管が硬くなり、
動脈硬化になる。というメカニズムです。
ちょっとわかりやすいように例えましたが
こんな感じでイメージしてもらうといいと思います。
だから、健康診断などで悪玉コレステロールが多かったら
要注意しないといけないんです。
【動脈硬化を改善するためには?】
●最新の研究で分かったことは?
先ほどの大渋滞して動けなくなった清掃車を「プラーク」といいます。
いままでは、一度できたプラークは小さくなることはないと考えられてきました。
動けなくなった清掃車を回収する手段はないと思われていたんです。
ところが、
狭心症を発症した人の血管を超音波の画像(最先端の技術)を
発症した直後と1年半後で比べてみたら
プラークが小さくなった(減った)ことが確認されたんです!
ということは動けなくなって清掃車を何者かが回収してくれたということです。
それは何者なのか?
ここに動脈硬化が治る、改善するヒントが隠されています!!
それでは、先ほどの清掃車を回収してくれたものなんですが・・・
それはなんと『運搬車B』である善玉コレステロールだったんです!!
善玉コレステロールにはプラークを回収する能力があったということが研究の結果分かったんです。
いままでは、動脈硬化は治らないとされてきていたんですが、
善玉コレステロールが頑張れば動脈硬化を改善できることが発見されました。
単純に善玉コレステロールを増やせばいいです。
しかもうれしいことに、
善玉コレステロールは「あること」をすると増えてくれるんです。
●動脈硬化の改善方法!「あること」とは?
善玉コレステロールを増やす方法は有酸素運動です!
これは同世代の人を比較した調査で分かったことなんです。
有酸素運動をしているグループはしていないグループよりも
善玉コレステロールが多いところから
有酸素運動と善玉コレステロールの関係を調査してみた結果、
有酸素運動をすると善玉コレステロールが増えるという結果が出ました。
有酸素運動をすることで悪玉コレステロールが減るということはないんですが善玉コレステロールを増やして回収能力を高めることで、血管内をきれいにすることができます。
●1日1万歩以上歩こう!
歩けば歩くほど善玉コレステロールは増えます!
特に、「1日1万歩」のウォーキングを継続すると、血管内の機能が改善して、動脈硬化の予防になることがわかっています。
ウォーキングを休んで1日5000歩しか歩かない場合は
血管の状態は低下するという結果も出ています。
(米ミズーリ大学の医学部の研究です。)
1日1万歩というと「うわ、たいへんだなあ・・」と思うかもしれません。
でも、運動をしていない人の1日の歩数の平均が 6,000カラ7,000歩なので、
これにあと3,000~4,000歩歩けば1万歩は達成できます。
ですので、30分ウォーキングをすれば十分1万歩は達成できます。
ウォーキングしながら腹八分目の食事にして間食を控えると、
コレステロール値や血圧が下がったという事例が数多くあります。
適度な運動をすることで動脈硬化を改善していきましょう。