サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。
本日は
サプリメントについて話をしていきましょう。
「サプリメント」の語源は、「補足」「追加」「おまけ」などを意味する英語
「supplement」から来ています。
この言葉どおり、サプリメントは“足りない栄養素を補う食品”を指し、
日本では「栄養補助食品」とも呼ばれています。
(1)サプリメントとは
人間が健康的に生きていくためには、
必要な栄養素を毎日十分に摂れているかどうかがカギになります。
毎日の食事をバランス良くきちんと摂り、
栄養素を不足なく摂取していれば、サプリメントは必要ありません。
したがって、栄養摂取の基本となるのは、何はともあれまず「食事」。
食事こそ、日々の栄養摂取の基礎となります。
とはいえ、
食事だけで完璧な栄養摂取をめざすには、相当な自己管理が必要です。
忙しかったり、食欲が無かったりすると、
どうしても栄養が偏ったり不足してしまいがちですし、
さらにスポーツやトレーニングをしている人は、
運動をしていない人よりもたくさんの栄養が必要になります。
「毎日食事に気を遣っているからサプリメントは必要ない」と
思っている人もいるかもしれませんが、
バランスよく食事を摂っているつもりでも、実はひとつひとつの栄養素を見てみると、必要な量を満たしていないこともあり得ます。
そこで、足りない栄養素を上手に補給できるサプリメントの出番となります。
サプリメントは、さまざまな食品から必要な栄養素だけを抽出して凝縮したものです。
普段の食品よりも効率よく摂取することができ、足りない栄養素を簡単に補うことができます。
(2)サプリメントのもうひとつの意味
サプリメントはもうひとつ大切な意味を持っています。
それは、
「競技力を高める戦略的な補助食品」であるという点です。
栄養素には、カラダをつくる材料になったり、スタミナのもとになったりと、さまざまな働きがあります。
その働きに着目して、より競技力向上に役立てようというのが、サプリメントのもうひとつの側面です。
例えばスポーツ選手は、記録や成績を出すために、
「もっと瞬発力を高めたい」「スタミナ・持久力をつけたい」「筋肉をつけたい」などの
目標があると思います。
そのような目標を効率よく達成するために、サプリメントを利用するのです。
ただ栄養を補助するだけでなく、
どのサプリメントをどのような目的で、いつ、どれくらい摂取するかによって、
サプリメントは戦略的な補助食品にもなるというわけです。
日本ではこれもサプリメントと呼んでひとくくりにしていますが、
アメリカではこのような目的で開発されたスポーツフーズのことを
「エルゴジェニック」と呼んでいます。
エルゴジェニックの代表的なものとしては、
クレアチンやBCAA(分岐鎖アミノ酸)などが挙げられます。
「単なる食事」「単なる栄養補助食品」と考えている人もいるかもしれませんが、
栄養の摂取によって、カラダづくりや運動能力に大きな差が出てきます。
「筋力をつけたい」「持久力が欲しい」などの目標が定まったら、
そのためにどんなトレーニングをし、どんな食事をするのか、
それによって摂るサプリメントの内容も違ってきます。
トレーニングのレベルや食事内容に合わせて、
不足していると思われる栄養素を補うことを目的にサプリメントを選び、
上手に活用しましょう。
(3)注意する点
栄養素には、必要以上に摂取すると、カラダに悪影響をもたらすものがありますので、
サプリメントを摂る時は、過剰摂取とならないように十分注意しましょう。
例えば、脂溶性のビタミンAでは、
過剰摂取すると体内へ蓄積し、肝障害、吐き気、頭痛、めまいなどの過剰症を引き起こします。
また、カルシウムなどミネラルの過剰摂取は、体内に結石を作る原因となります。
このように、安全と思われがちなビタミンやミネラルでも、
過剰摂取が健康を害することもありますので、
サプリメントの利用にあたっては、十分に注意をしましょう。