サプリメントアドバイザーの児玉晃典です。
本日は身長を伸ばす栄養素について話をしてみましょう。
身長を伸ばすことに大きな影響を与える栄養素には
次の7つが挙げられます。
【たんぱく質】
骨や血液、筋肉、皮膚など身体の大部分はたんぱく質からできています。
小学生〜高校生の成長期には身体自体が作られるので、
成人よりも大き摂取する必要があります。
また、身体の免疫力を高める働きもあるので、
成長期には特に意識して摂らなければなりません。
たんぱく質は体内で分解されてアミノ酸になりますが、
多種類の食材から摂取するほど吸収率が高まります。
【コラーゲン】
コラーゲンは骨や軟骨をつくるたんぱく質の一種です。
人の身体を構成するたんぱく質の約30%はコラーゲンです。
カルシウムが骨にくっつくのを助け、骨の成長を促します。
【トリプトファン】
トリプトファンがセロトニン(脳内物質)をつくり、
さらにメラトニン(睡眠ホルモン)がつくられることで、
深い睡眠ができます。
睡眠が深いほど、成長ホルモンが分泌されます。
【亜鉛】
人間の身体にごく少量必要なミネラル(=微量元素)に一つである亜鉛ですが、
成長ホルモンの生成や分泌時に影響を及ぼすことがわかっています。
不足すると成長ホルモンがうまく働かなくなるため、
身長を伸ばすためには重要です。
また、アミノ酸の吸収を助ける役割も担っているので、
成長期のこどもが意識して摂るべき栄養素です。
【カルシウム】
カルシウムも骨をつくるために不可欠な材料です。
日本人のカルシウム摂取量は、先進国の中でも少ないので、
意識的に摂る必要があります。
人間が一番吸収しやすいのは乳製品に含まれる乳酸カルシウムですが、
牛乳に含まれるカルシウムのうち吸収できるのは60%程度です。
汗を書くと一緒に出て行ってしまうので、その点でも注意が必要です。
【ビタミンD】
カルシウムの吸収をもっとも助けてくれるのが、ビタミンDです。
欠乏してくると「くる病」という骨格異常が発症することからも、
骨にどれ程大きく関わっているかがよくわかります。
また、日光に当たると身体のなかでビタミンDがつくられます。
ですから食事に気をつけなるだけでなく、
外で遊ぶこともこどもにとっては大切なことなのです。
【ビタミンK】
ビタミンDと同様にカルシウムの吸収率を高めます。
骨そのものを強くしたり、骨からカルシウムが流れ出るのを防ぐ働きもあり、
骨粗鬆症治療薬としても用いられます。
天然に存在するビタミンKには2種類があり、食べ物で吸収するほかには、
体内の腸内細菌によってつくられます。
薬など抗生物質を飲み続けていると、不足しがちになるので注意です。